カスタムやチューニング、さらにレースなど様々なフィールドで人気を集める歴代スカイライン。中でも32、33、34の、いわゆるGT-R第二世代と呼ばれるモデルは、日本はもとより世界のカスタムフリークも憧れる存在といえる。特にこの世代は国内の箱車レースで圧倒的な強さを見せ付けたこともあり、世代を超えたファンも存在するほどだ。そんなスカイラインに幼い頃から憧れ、高校生の時に手に入れてしまったのがか〜ずさん。以来6年の間、着実にステップアップを重ねたスタイリングは、スカイラインとしては正統派ともいえるトラックスタンスとして仕上げられているのである。

 フェイス周りやテールは定番のZチューンバンパーを利用したGT-Rルックに仕上げながら、ボディは独自の造形でワイド化。肝になるリアフェンダーのブリスター形状はクロスファクトリーのキットをベースに、絞り込みを強調したラインに変更。このリアフェンダーに合わせてフロントフェンダーもワンオフのワイド化を行い、GT-Rを超えるほどのマッシブ感をアップしている。もちろんワイド化したボディには深リムが基本。そこで選んだのがゼニス・6ライン。リムを強調しながらコンケーブも併せ持つデザインには、肉厚のレタータイヤをセットしているのも特徴だ。

 今後はパフォーマンス系や内装などをブラッシュアップ予定とのことで、さらにGT-Rを超える満足度を高めること必至。GT-Rとは違う、自分だけのスカイラインの完成も間近というわけだ。

トラックスタンスらしく深リムながらもキャンバーを立てたセットアップで、ゼニス・6ラインをインストール。ディスクカラーはブロンズアルマイトをチョイスし、ボディカラーと合わせてシックなコーディネート。

 

スタイリングの核となるワイドボディは前後の出幅をそろえて均整のとれたプロポーションを再現。ボディカラーはR35純正のオーロラブルーパールに変更し大人な印象を作り上げている。

 

フェイス周りだけでなくテールもしっかりとGT-R仕様に変更。テールランプは友人からの誕生日プレゼントとしてもらったNISMO風黒基盤ベースのワンオフ品を装着。

 

写真:南井浩孝

製作ショップ:エムジェイスタイル 058-216-1911、ひかりBODY 058-235-6039、ウェーバースポーツ(ゼニスライン) 078-969-3515 http://www.webersports.jp

 

☆パーツ構成

●オーナー:か〜ずサン●エクステリア:ニスモZチューン・フロントバンパー、オオクボファクトリー(フロントリップ / サイドスカート)、BNR純正(サイドプロテクター / リアバンパー / テールカバー)、R35GT-R純正オーロラフレアブルーパールオールペイント、後期ヘッドライト、ワンテール(ニスモ風黒基盤ベース)、ワンオフフロントフェンダー、クロスファクトリーベースRフェンダー●ホイール:ウェーバースポーツ・ゼニス6ライン(F=18×10.5J -9、R=18×12.5J -35)●タイヤ:トーヨー・プロクセスR888R(F=265/35-18、R=295/30-18)●足回り:GPスポーツ・Gマスター、KTS・テンションロッド、イケアフォーミュラ(前後アッパーアーム / タイトロッド)、ロアアーム延長、メーガンレーシング・トーコンアーム、ハイキャスキャンセルロッド●チューニング:HKS(ブローオフSQV / エアフロ)、KOYO・銅ラジエター、トラスト・インタークーラー、東名・アウトレットパイプ、URAS・触媒ストレート、HPI・デュアルフロントパイプ、サムライパワー・マフラー●インテリア:レカロ・セミバケットシート、モモ・レースステアリング、純正OPカーボンサイドメーターリング、Defi・追加メーター

 

Stance Magazine #41掲載